去る6月26日（木）、平成26年度第2回一般社団法人特殊鋼倶楽部工場見学会を開催しました。

　見学先は午前中が日本精工株式会社埼玉工場殿（埼玉県羽生市）、午後がボッシュ株式会社東松山工場殿（埼玉県東松山市）、東京都中央区日本橋茅場町の鉄鋼会館前より大型バスにて両工場を訪問するコースで、会員企業から57名が参加しました。

　日本精工(株)埼玉工場では、最初に大会議室で本社調達小松第一部長様のご挨拶に続いて同社埼玉工場の山崎工場長様及び北関東精機プラントマネージャー西村様による概況説明を受けました。その後4班に分かれて円すいコロ軸受の製造ライン及び同敷地内にある北関東精機プラントのリニアガイド製造ラインを見学し、大会議室に戻って質疑応答という手順で行われました。その後、日本精工様のご配慮による昼食を参加者全員でご馳走になり、同工場の見学を終了しました。

　午後のボッシュ(株)東松山工場では、工場到着後、ボッシュ会館で東松山管理グループマネージャーの中島様及び田中様による工場概況の説明と営業企画部グループマネージャー小西様によるクリーンディーゼルを巡る最近の状況についてのご説明を伺いました。引き続き、屋外で実車（メルセデスベンツ車）での排気ガス排出状況の見学を行い、その後2班に分かれてコモンレールシステム製造ラインなど工場見学を行いました。その後ボッシュ会館に戻って質疑応答を行い、また、展示してあるディーゼル・エンジンカットモデルなど見学して、同工場の見学を終了しました。

　工場見学後の参加者の感想では、ほぼ全員が工場見学の成果に満足し、次回の工場見学にも参加したいとの回答をいただきました。

　見学先の感想では、日本精工(株)埼玉工場殿及び北関東精機プラント殿については、「行き届いた清掃をはじめとする工場内の整理整頓」、「品質管理や生産性向上への取り組み」、「合理的な製造ライン配置」、さらには「大工場にも拘らず、要員の少なさになどに強いインパクトを受けた」等がありました。

　また、ボッシュ(株)東松山工場殿については、「クリーンディーゼルの状況説明及び実車デモでクリーンディーゼル車の状況を理解することができた」、「製造ラインの見学では、作業者の動きも含めた合理的な製造方法についての改善努力や改善提案への取り組みに注目した」、「世界的企業で従業員の多様性が企業の力とするスローガンにも感心した」等の感想をいただきました。

　今回、両工場の見学を通じて特殊鋼のユーザー企業が生産性向上や競争力向上に取り組む努力を理解でき、特殊鋼を供給する側として大きな収穫のある工場見学会となりました。

　最後に、特殊鋼倶楽部会員企業のために貴重な機会を与えていただいた日本精工(株)埼玉工場殿とボッシュ(株)東松山工場殿の関係の方々に感謝申し上げて、工場見学会の報告とします。

　以下に、写真を掲載いたします。

　　　　　　　　　　 工場見学会の様子１ 　日本精工(株)埼玉工場殿

　　　　　　　　　　 工場見学会の様子２ 　ボッシュ(株)東松山工場殿